睡眠には、「メラトニン」という
ホルモンの分泌が大きくかかわっています。
睡眠に重要な脳内物質であるメラトニンは、眠っている間に多量に分泌されています。しかし、このメラトニンの分泌は、加齢とともに分泌量が減少します。
メラトニンの夜間における分泌量は、健康な高齢者では減少傾向であり、不眠症のある高齢者では大きく減少するといわれています。
また、認知症患者さんに伴う睡眠障害の頻度は60~70%と高く、認知症のない高齢者と比較して、より高い頻度でみられます。
そのため、認知機能の低下を引き起こす病態が睡眠障害の発症に関わっていると考えられています。